続いては特集です。

SDGsの目標の15番「陸の豊かさも守ろう」につながる話題です。

山形県新庄市に、化学農薬や化学肥料をほとんど使わない、りんごの有機栽培を行う農家がいます。あえて、手間暇がかかる方法に挑戦する思いを聞きました。

9月中旬、新庄市昭和地区のりんご園を訪れました。

この日は従業員らが紅玉の収穫に汗を流していました。

りんご園の名前は「リンゴリらっぱ」。

「りんご、ごりら、らっぱ」のしりとりから名付けられました。

6年前に佐藤春樹さん(42)が祖父のりんご園を継ぎ、4.7ヘクタールの畑では8月中旬から収穫が続けられています。

おいしそうなりんご。

でもよく見ると、我々が普段目にするりんごとは違っています。色づきや形がいいとは言えません。

リンゴリらっぱ・佐藤春樹代表(42)「有機栽培の基準でつくるとどうしても虫とか病気のリスクにさらされてしまって(虫に)かじられたり、障害があったりとかもありますし」

佐藤さんは化学農薬や化学肥料を使わない、環境に優しい有機栽培を行っています。

使っているのは有機栽培で許されている石灰と銅が入った殺菌剤「ボルドー」のみ。

100年以上前から使われているものですが、これだけでは虫に弱いんだそうです。

この有機栽培のりんご、本当に販売できるのでしょうか?