やまがたStep!のコーナーです。
今回は、山形の街並みを次世代につなぐ、学生たちの取り組みに密着しました。
彼らが一歩踏み出し残したかった、「山形の風景」とは?
「今は過去になる」街でカメラをかまえる若者たち

山形市の中心街で、カメラをかまえる若者たち。
何をしているのでしょうか?

「私たちは写真とかで街の風景とかを記憶して、それを後世に残そうという活動をしています」
彼らは、今年3月に山形大学で立ち上がったサークル、その名も…「まちの記憶を残し隊」のメンバーです。
街の風景や建物を月に一回、同じ視点から撮影することで、街のうつりかわりや当時の記憶、思い出を残しています。
山形大学3年・高橋怜華さん:「『今』ということを大事にしてほしい。今って過去になるよねって、今を残していかないと、今を重要視しないと」
サークルを立ち上げた、宮城県出身の高橋怜華さんです。

高橋さんの活動のベースにあるのは、東日本大震災の記憶。
高橋怜華さん:「(震災で)私が知っていた街がなくなった、という感情。(復興が進み)元通りになったときに、あの震災の記憶や経験が下の世代には分からないくらい整備されているんだという、また別に寂しさが」

『今を残す』。
高橋さんは、この言葉を大切にして、活動を続けていると話します。
まちの記憶を残し隊は現在1年生から大学院生まで23人が所属しています。
七日町を中心に撮影を行ったり、伝統文化をつないでいる人にインタビューをしたりして、山形の歴史を残す活動をしています。