カラスが作る巣が原因である事故が起きているんです。
それを未然に防ぐ活動を取材しました。

報告・棚橋祐太「あちらの電柱の上にあるのはカラスの巣です。あの巣が乗っているのは『カラスハウス』と呼ばれるあえて巣を作らせる台です。カラスの巣はあのような高い場所の安定したところに作られるということで、あの、カラスの巣が、電線などに触れることで停電の原因となるということです」

27日山形県東根市の住宅街で行われたのはカラスの巣の撤去作業です。
繁殖期の3月から7月にかけて増えるカラスの巣。

材料には木の枝だけでなく針金ハンガーなどの金属類も使われていて、それらが電気設備に触れることで漏電したり、小枝などが電線と電線の間で接触し、ショートすしたりすることで停電事故が発生してしまうんだそうです。

東北電力によりますと今年発生したカラスの巣が原因とされる停電は26日までに14件。
26日も東根市内でおよそ1600戸が一時停電する事故が発生しています。
カラスによる停電事故を未然に防ぐためには。
東北電力ネットワーク天童電力センター配管工事課・阿部秀輝さん「われわれも日々、営巣のパトロールを行っていますが、もしカラスの営巣を見つけた場合は東北電力ネットワークのコールセンターに連絡いただければ」

東北電力ネットワークでは、電柱にカラスの巣を見つけた場合は、フリーダイヤル0120―175―366に連絡してほしいとしています。
市民の力がライフラインを守る手助けとなります。