給食の食べ残しなどの生ごみを発電に利用しようという取り組みが、山形県天童市で11日から始まりました。

これが、給食の食べ残しの生ごみです。

天童市学校給食センターでは市内の小中学校など15施設5400人分の給食を作っていて、1日におよそ140キロの生ごみが出ます。

天童市は二酸化炭素の排出量を実質ゼロにするゼロカーボンシティ宣言を行っていて、その取り組みの一環として、今年度から学校給食の生ごみを発電事業に活用することになりました。

天童市学校給食センター・本田秀幸副所長「一番子どもたちに身近な給食で残さ(生ごみ)がどうなるのかが子どもたちも興味があって時々質問ももらう」

子どもたちの関心が高い生ごみ。これまでは焼却処分していました。

しかし11日からは市内のリサイクル業者に渡され、その後、米沢市の施設で他の生ごみなどと合わせて発酵させ、発生したガスを燃やして発電に使われます。

発電施設では1日に一般的な住宅500軒分に相当する電力を発電していて、給食の生ごみがその助けをすることになりまます。

天童市学校給食センター・本田秀幸副所長「食品残さ(生ごみ)が出るのはしょうがないと思う。出たものについてどう活用できるかで皆さんに投げかけるひとつの案にあるのかなとは思う」

また、今回の取り組みで給食センターの廃棄物処理費用が3割削減されるということで、天童市では今後も業務内容を見直しを続けていきたいとしています。