さくらんぼを霜の被害から守るための対策会議がきょう(17日)山形市で開かれました。高い気温が続き生育が早まっているため霜被害に遭いやすいとして、早めの対策を呼びかけています。

会議には県や気象台、JAの担当者が集まり、はじめに、今年は先月下旬から平年よりも気温の高い日が続き、庄内・置賜地方では「紅秀峰」の発芽が最大10日早まっていることなどが報告されました。

生育が早まることで、霜の被害を受ける確率が高くなるということです。

県の担当者「(霜被害で)みなさん思い出すのがおととしです。県内全域で果樹を中心に大きな被害が出ました」

過去10年で最多の霜被害に見舞われたおととし。果樹では129億円の被害が出ています。

県ではこれに匹敵する被害が出る可能性があるとしていて、生産者に対し、スプリンクラーや暖房機器などの試運転を早めに行い、対策を呼びかけていくことが確認されました。

一方で・・・。

県の担当者「やまがた紅王が、『5月に無かった』というわけにはいきませんので、(対策を)しっかりやっていただければ」

今年は新品種、「やまがた紅王(べにおう)」がデビューする年ですが。

山形県農林水産部・舟越利弘技術戦略監兼次長「やまがた紅王は、佐藤錦や紅秀峰よりもさらに生育が早い品種なんです。霜(被害)にもあいやすいので、特に注意をしていただきたい」

県は今後、生産者向けの研修会などを行い、早めの霜対策を呼び掛けていくということです。