山形県酒田市では、26日に始まる「傘福」の展示を前に、準備で大忙しです。

「傘福」は、江戸時代の後期、北前船で京都から酒田市に伝わったとされています。
市内の「山王(さんのう)くらぶ」では今、26日から始まる展示会を前に、準備作業が佳境を迎えています。


酒田商工会議所女性会・岩間奏子会長「昔の人たちが着古した着物をほどいてこういった細工物を作って願かけをしたものを神社仏閣に奉納してきたといういわれのあるものです」

大きさも、種類も様々な傘福。

この展示会を支えているのは、「NPO法人かさふく」の皆さんです。材料となる着物のハギレ選びから、切って、縫うまで・・・傘福を手作りで仕上げています。

きょう作っていたのは、まんまるとかわいらしいうさぎ。

今年の干支でもありますが、飛躍を願う縁起物として酒田の傘福では定番のものなんだそうです。

本間仁智子さん「うさぎさんは神さまからのお使いで皆の幸せを願ってくれるものだよね」



傘福の展示会は、今度の日曜日から酒田市の山王くらぶで行われます。