山形市中心部の再開発計画がきょう(8日)示され、山形市立病院済生館は今の場所で建て替えを行う案が出されましたが、旧大沼の利活用については具体的な中身は出されませんでした。
山形市商工観光部・高橋清真部長「今のところ済生館は基本構想を策定した段階で、現在の敷地内で(建て替え)できる」

市は中心市街地の活性化に向けたグランドデザインを作成し整備する計画を進めていて、中でも老朽化する市立病院済生館の建て替えと、3年前に閉店した旧大沼山形本店の利活用が大きな課題となっています。


きょう(8日)市議会で市が今後の方針を示し、済生館は、市の中心部にある医療機関である重要性を考え、診療を続けながら現在の敷地に建て替えを行う案が示されました。

しかし、旧大沼については。
山形市商工観光部・高橋清真部長「隣接するビルと梁や壁を共有しているなど、建物の構造上旧大沼だけを先行して解体するのは難しい状況」

市が土地と建物をもつ旧大沼は単独での取り壊しが難しいため、市では検討する委員会を作り、解体を前提に再開発を進めていく案が示されました。今後、事業計画は2年をかけて決めていくということです。

議員からは、旧大沼跡地の具体的な活用法が出なかったことに、不満の声が聞かれましたが。
山形市・佐藤孝弘市長「(旧大沼について)拙速にして中身が二転三転したり検討の熟度のないまま進むことのないようしっかりしていきたい」

市は、再来年度中には済生館と旧大沼に関する再開発の範囲など具体的な中身を決めたいとしています。
