訓練を重ね有事に備えます。
山形県村山市できょう(31日)、雪崩や落雪に巻き込まれた人が出たとの想定で、消防と警察が合同で救助訓練を行いました。
この訓練は、雪崩や屋根からの落雪に巻き込まれ要救助者が出たとの想定で、村山市消防本部と村山警察署が合同で行ったものです。
講師は、山岳ガイドの田中康裕さん。
はじめに、救助活動の時に必要な装備や道具を学び、いざ実践です。
きょう(31日)午前10時の気温はマイナス2.5度。
凍てつく寒さの中、参加者たちは棒を使った被災者の捜索、スコップで雪を掻き出す訓練を真剣な表情で行っていきました。

村山警察署神町交番・渡部広大さん「実際に現場に行ったときにどういった資機材を使ってどういう捜索方法をするのかというのが勉強になりました。(機材の)やり方熟知したうえでやらなければ、救助者を発見することを遅れてしまうこともあり、常日ごろからの勉強が大事だなと思いました」
ここ最近の寒波で、県内でも積雪が多くなっていて、雪崩や落雪が起きやすい状況が続いています。
山岳ガイドの田中さんは被害に遭わないためには事前の準備が大事だと言います。
日本山岳ガイド協会認定ガイド・田中康裕さん「雪崩というのは、起きるという事を大前提に行動していただければ何かが変わると思っております。(雪下ろしは)私としては2人以上で作業するということですね。何かあった時に、すぐに反応できる環境を整えるのが私は、一番ではないかと思います」