犠牲者2人を出した山形県鶴岡市の土砂災害から、きょう(31日)で1か月です。
いまだ10人を超える人が避難生活を送っていて、山形県と鶴岡市では、避難指示解除に向け対策工事を進めています。

先月31日の午前1時ごろ、山形県鶴岡市西目(にしめ)で民家の裏山が幅およそ100メートルに渡り崩れ、住宅など17棟の建物が倒壊しました。

合わせて4人が土砂に巻き込まれ、2人が救助されましたが、80代の男性と70代女性の夫婦が犠牲となりました。

当初、8世帯22人に避難指示が出され、現在も4世帯13人が避難生活を送っています。

あれから1か月。

土砂災害が起きた現場には、雨水や雪解け水が入り込まないようにするためのブルーシートが敷かれ、斜面の動きを観測するための伸縮計も設置されています。

そして先週から、地盤の状況を調べる県のボーリング調査が始まったほか、きょう(31日)からは市が崩れた山の水抜き工事も行っています。

県と鶴岡市では、3月には地域住民などを含めた合同調査を行い、具体的な対策を講じていく方針です。

またきょう(31日)は、このあと正午から、鶴岡市役所などでは、犠牲者を悼み、黙とうが捧げられます。