雪国の生活を守るため、最新技術を導入した除雪車が全国ではじめて配備されました。国土交通省が山形県南陽市に配備したのは、グレーダと呼ばれる除雪車です。


どんな最新技術なのかというと。

国土交通省東北地方整備局施工調査・技術活用課 今野孝親課長「除雪装置のブレードが自動で動くので1人乗りでもオペレータは車両の運転に専念できる」

運転手はこれまで運転、安全確認、ブレード操作と3つの作業が必要でしたが、ICT・情報通信技術を使うことでブレードの角度が自動で変わるように。



こうすることで、熟練の技が必要な作業を減らすことが出来るようになりました。

導入の背景にあるのは、除雪作業にあたる人材の高齢化。

現在は、担い手不足もあり、従事者のおよそ3割が60歳以上となっています。


そこでブレードの操作を自動化して若者も作業しやすい環境を整えようというのです。

除雪作業に従事・大橋大輝さん「若い人が少なく(作業を)経験している人がいない。こういうグレーダが出ると楽になるとは思う」



国土交通省東北地方整備局施工調査・技術活用課 今野孝親課長「除雪機械も進化していると建設現場も変わっているとぜひ興味を持ってもらい担い手不足の解消につながればと期待している」



全国に先駆けて山形で導入されたICT除雪グレーダ。

お値段はこれまでの倍と高価ですが、国土交通省は南陽市でデータを集め、3年後をめどに全国導入を目指すということです。