■変わる受刑者の心、減る刑務官の負担
対話は1回40分から50分ほど。多くても1日に2人しか実施できない、非常に丁寧なプロセスです。対話を終えた受刑者からは、安堵とともにこんな言葉が聞かれました。
「自分の考えを伝えるのはそんなに得意な方じゃない。普段話せないこととかを話せたから、それですっきりしている部分はある。ちゃんと伝えることができてうれしい」

すぐに結論を出さず、受刑者自身に自らの言動を見つめ直してもらう。この対話を通じて受刑者の心境に変化が生まれ、問題行動が減ることは、結果として日々緊張の中で職務にあたる刑務官の精神的・肉体的な負担軽減にもつながります。

被害者の悲しみや苦しみはなくなることはない。この事実を対話から再認識することもあるのか…。
始まったばかりのこの「対話」プログラム。日本の刑務所が真の「立ち直りの場所」へと進化していくための、大きな転換点であることを祈るばかりです。







