■直接のダメ出しではないから、客観視できる

専門家にすぐには頼れない過酷な環境で、心理的な安全地帯をつくるための知恵が、現在の日本の刑務所に取り入れられています。安保教授は、受刑者にとってのこのプログラムの意義をこう指摘します。

「受刑者の人からすると、おそらく自分が話したことに対して『あなたの考えはここが不足している』と、いわゆるダメ出しや指摘をされると思っているんじゃないか」

「でもそれが、すぐに(直接)ダメ出しをされなかった、隣の人に言っている様子を見ることができるということによって、出来事と自分の評価を分けることができるというのが、受刑者側にとってはすごくいい体験になると思う」

自分のことを話す人を目の前にし、受刑者は何を感じるのか…。