山形県鶴岡市の土砂崩れから1週間。避難生活の長期化は避けられないようです。
鶴岡市・皆川治市長
「さらなる調査、また、対策工事が必要かが出てきますので、現時点では相当期間がかかるのではないか」

これは先月31日に、鶴岡市西目(にしめ)で住宅の裏山が崩れ、民家など17棟が倒壊、男女2人が犠牲になったものです。

きのう(5日)、現場に入った専門家は、発生の原因を「風化してもろくなった山に先月、多くの雨が降ったため」などと指摘しています。

きょう(6日)開かれた会議では。
山形県庄内総合支庁河川砂防課・五十公野光博課長
「(崩落箇所の)西側の斜面にも亀裂が複数確認されているこれは土砂が崩れてくる可能性がある。どういう状態になっているか良く調べないといけない」
市では、これまで7世帯20人に避難指示を出していましたが、建物に被害がなかった6世帯について専門家の助言を踏まえ解除の時期を3つに分けて設定しました。

地図上で赤で示した1世帯は、がけの傾きや距離から帰宅可能に。
青は斜面からの湧水(わきみず)があり、安全対策を行い判断。
緑の4世帯は被害拡大の恐れがあり、調査が必要なため、早期の帰宅は難しいということです。
県では、被害拡大の恐れがある場所に伸縮計を設置するほか、今後、ボーリング調査などを行い、地質の状況を調べるということです。

調査は2~3か月かかる見通しで、そこから対策を講じるため、避難生活の長期化は避けられません。
鶴岡市・皆川治市長
「できるだけ早くボーリング調査などに県の方でも着手していただいて、市としても避難者の方が戻れるようにしっかり取り組んでいきたい」

市では、現在ホテルに避難している4世帯11人について、意向を聞きながら市や県で運営している住宅への移転も検討するとしています。