山形県内の最低賃金について、審議会はきょう、現在の時給955円から1032円に引き上げるよう山形労働局長に答申しました。
答申通りに改正が行われれば、過去最大の上げ幅となり、初の1000円超えとなります。
県内の最低賃金をめぐっては、これまでの専門部会で労働者側と使用者側の意見がまとまらず、答申が2度延期になる異例の事態となっていました。

きょう開かれた山形地方最低賃金審議会では、最低賃金を現在の時給955円から77円引き上げ、時給1032円とする案が示されました。

採決では、使用者側のうち3人が反対したものの、過半数の賛成で可決し、案の通り、山形労働局の島田博和局長に答申されました。

引き上げ額は、先月、中央最低賃金審議会が目安として示した64円よりも13円上回り過去最大で、答申通りに改正が行われれば、初めての1000円超えとなります。

労働者代表委員 連合山形 石川正樹 副事務局長「労働者側としては連合は誰もが1000円を中期的に目指していたので、ようやく県内において1000円を超えたなという気持ちが一番強い」
