新庄市の (株)よこと農場 (資本金100万円、新庄市昭和813-1、代表横戸勤氏)は、6月25日に山形地裁新庄支部へ自己破産を申請した。
申請代理人は伊藤三之弁護士(伊藤三之法律事務所、山形市宮町5-12-21、電話023-633-7860)。
帝国データバンクによると、よこと農園は、2006年(平成18年)9月に設立された酪農業者で、稲作や畑作なども行っていた。自動搾乳システムを備えた大規模な畜舎を建築して、100 頭の乳牛を抱えていた時期もあったという。
しかし、少子化を背景として学校給食向けなどの生乳需要が低下したうえ、飲料市場の多様化で売り上げが低迷。さらに、飼料価格の高騰などが見られ、2015年(平成27年)頃には借入金の返済が滞る状態に陥り、以降は規模を縮小しての運営だったとされる。
その後も、新型コロナウイルス感染拡大の影響で学校が長期休業したことで、売り上げは更に減少。近時は預託牛の肥育に業態を変えて、小規模な運営を続けていたが、設備投資資金の返済が進まず、事業の継続を断念した。
負債は約2億円。