山形新幹線の米沢駅と福島駅の間のトンネル整備について、
県とJR東日本が政府への財政支援の働きかけを強化することなどを盛り込んだ覚書を締結しました。
きょう、締結されたのは
「山形新幹線米沢トンネル(仮称)整備計画の推進に関する覚書」です。
福島県との県境をまたぐ米沢駅と福島駅の区間は、
大雪の影響や動物との衝突などで運休や遅れが出ることが長年の課題となっています。
そこで、山形県とJRは5年ほど前から協議を重ね、
米沢駅と福島県の米坂駅の間の23キロの区間にトンネルを整備することを進めてきました。
覚書には、県とJR東日本が事業の調査や検討、
政府への財政支援の働きかけなどを連携して行っていくことが盛り込まれ、
実現に向けた後押しになることが期待されます。

吉村知事
「トンネルの実現が県の発展に直結すると確信している。
山形県とJR東日本がしっかりと連携して取り組んでいくという強力なメッセージを発信できた」

JR東日本
渡利千春 常務取締役
「昨今の予期できない自然災害が発生している状況を踏まえると
リスクへの備えを更に万全なものにする必要がある」

完成までおよそ15年、事業費1500億円を見込む大きなプロジェクト。
今後、地質調査など着工に向けた準備が進められるということです。