将棋駒の里・天童市では伝統のイベントに観光客など大勢の人が訪れ賑わいを見せました。
大塚美咲アナウンサー「天童の春を彩る伝統行事、人間将棋、まもなく始まります。きょうは薄手の上着1枚ですと少し肌寒い陽気となりました。そして桜も、まだ蕾の状態の中での開催です」

人間将棋は、豊臣秀吉が家来を駒に見立てて将棋を楽しんだという故事をもとに、日本一の将棋駒の生産地・天童市で毎年行われ、今回で70回目です。


会場には、県の内外から去年より5000人ほど多い、およそ4万7000人が集まり、お笑い芸人のサバンナがAIの棋士と対局するなど、盛り上がりを見せました。
大塚美咲アナウンサー「メインの対局が始まりました。先ほどからぐんぐんと気温も上がり、日傘や帽子で日差しをしのぐ人の姿も見えてきましたよ」

「いざ、入陣開始!」
門が開き、厳かに入場してきたのは甲冑に身を包んだ地元の高校生。天童高校と創学館高校の生徒たちが駒武者を務めました。

この日は山口恵梨子・女流二段と、小高佐季子・女流初段が対局。

人間将棋は全ての駒を動かすという特別ルールがあり、独特の対局が繰り広げられます。そして、人間将棋のおもしろさの一つが、戦国武将になりきった棋士のユニークな掛け合いです。