■インターネット上の声
もちろんわざとミスする人はいませんし、ただ責めても仕方ありません。それを踏まえた上で、ネット上の声にはきっと私たちが学ぶべき点が隠されています。いくつか見ていきます。
「新年度は特に忙しいです。 今年は曜日の関係で始業式まで4日間しか準備期間がありませんでした。 自治体によっては10日始まりにして、ゆったり準備できてスタートしているところもあります。 そういう風な工夫が必要だと思います」
「学校DXとか働き方改革とかで、メール添付やホームページへのアップロード、掲示板やチャットの活用が急速に進んでいる。しかしながら、それに対する教員のセキュリティの知識や技能が追いついていないのが実態である。忙しくてセキュリティ研修を受ける時間がないことも一つの要因ですが、学校でのセキュリティを組織的に構築したりマニュアル化することが、学校DXで浮いた時間以上の労力が必要になるからです」
教員のみなさんの忙しい状況はよく耳にしますし、コメントからもそれが感じられます。
また、こんな声も。
「教員ですが、この誤送信はしてはいけない人的ミスです。 私の地区では、PDFファイルだけの送信、送信前に管理職の承認が必要と、必ず一手間あります。 いくら忙しいからと、送る前の確認を怠ってはいけないと思います」
「教員は大変だから、ばかりが目立つけど一般企業だってそれなりに大変だし教員の給与を考えると割に合わない仕事というわけでは決してない。どの企業も年度末は忙しいのは同じ。 この問題は教員が大変ということ以前に、機密資料と送信可能な資料を一緒くたに管理しているとか、そういう杜撰な運用が原因だよ。 たとえ資金難であっても、誤送信が問題になる書類は手書きで管理とか、手間であっても絶対に誤送信不可な書類は管理するPCを分けるとか、企業はみんなやってる。 大変だから忙しいから他人の信頼を失うような失態が許されるわけではないし、正直こんな資料見せられた方も相当な精神的ダメージになる。 教員のこういう致命的な誤送信が多いけれど、子供にネットリテラシーを教える前に、まずは教員に最低限の情報プライバシー教育をした方がいい」
※ご意見の一部を原文のまま