山形県は、「土砂災害警戒区域」以外に新たに土砂災害が発生するおそれのある箇所について、きょう調査結果を公表しました。
県全体で7161か所に上るということです。
県内では、去年11月末時点で、5217か所ががけ崩れや土石流などの危険性がある「土砂災害警戒区域」に指定されています。

しかし、近年、全国的に土砂災害警戒区域外での土砂災害の発生が報告されていることから、県では、これまでよりも精度の高い抽出調査を進めてきました。
きょう公表された調査結果では、新たに「土砂災害が発生するおそれのある箇所」が県全体で7161か所に上ることがわかりました。

このうち、周辺に学校や病院など要配慮者利用施設があるのはおよそ100か所です。
市町村別では、鶴岡市が最も多く744か所、山形市が598か所、米沢市が348か所などとなっています。

これらの箇所は県のホームページ「山形県土砂災害警戒システム」から確認することができます。

県の担当者は、「万が一に備え、住まいの場所や通学路の安全性、避難経路などをぜひ確認してほしい」と活用を呼びかけています。

県は、今回公表した箇所について来年度から詳しい調査を始め、要件を満たせば「土砂災害警戒区域」への指定を進めていきたいとしています。