「県知事選挙・候補者の訴えを追う」

県政のかじ取り役を決める県知事選挙の投開票が、今週末に迫っています。

Nスタやまがたでは、今週、シリーズで両候補の訴えなどをお伝えしています。

きょうは、両候補のこれまでの動きについてです。

県知事選挙に立候補しているのは届け出順に、無所属の現職で、5選を目指す吉村美栄子さん(73)と、無所属の新人で、福島県の自営業、金山屯さん(84)の2人です。

「県知事選挙・候補者の訴えを追う」

きょうは、両候補の選挙期間中のこれまでの動きついて見ていきます。まずは、吉村さんです。

今月9日の告示日、吉村さんは立候補の届け出を済ませ、山形市で出陣式を行った後、支援者を前に第一声を上げました。

その後は、公務の合間を縫う形で県内を精力的にまわっています。

選挙期間中の3連休には、村山・置賜、そして7月の大雨被害を受けた庄内地域を中心に遊説を行いました。

現職 吉村美栄子候補「あの惨状を見て、これはもう何年もかかりそうだと思いました。腰を据えて取り掛からねばならない、全力で災害からの復旧復興、がんばらなければいけないという思いで、この度、また立候補をさせていただきました」

吉村さんは、防災力の強化による安心安全に暮らせる山形県を公約の柱に掲げています。

陣営は、吉村さんのインフルエンザ罹患が分かった選挙戦中盤以降、本人不在の中で選挙活動を行っています。

続いて、金山さんです。

告示日当日、福島県在住の金山さんは、自宅のある白河市から新幹線で県内入りし、山形駅前で、知事選出馬に至った思いを訴えました。

新人 金山屯 候補「「私は山形県の皆さんに、特に若者たちに、こんな日本を、世界の若者たちに比べて全く無関心なこの子どもたちに今こそ政治の大切さ、君たちの一票で日本が変わる、山形県が変わる、世界が変わる、そんな勢いを持ってほしいと思って・・・」

金山さんが立候補を決意した最大の理由は、吉村さんの無投票当選の阻止。

金山さんは連日、山形駅前で演説を行い、無投票阻止のほか、県内の高速道路にあるトンネル内の最高速度を制限することなどを有権者に訴えています。

金山さんはあすは、選挙活動は行わないとしています。

今月8日時点の県内の有権者数は87万1787人。

県知事選挙は、一部の地域を除いて今月26日に投票が行われ、即日開票されます。