ここからは県知事選挙についてお伝えします。
今月26日投開票の県知事選挙。
現職と新人の一騎打ちの選挙戦となる中、両候補が県内各地で公約を訴えています。
県知事選挙に立候補をしたのは、届け出順に、無所属の現職で5選を目指す吉村美栄子さん(73)と、無所属の新人、金山屯さん(84)の2人です。

3連休最終日となったきのう、吉村さんは庄内地域を中心に遊説を行いました。
現職 吉村美栄子 候補「あの惨状を見て、これはもう何年もかかりそうだと思いました。腰を据えて、取り掛からねばならない、全力で災害からの復旧復興、がんばらなければいけないという思いで、この度、また立候補をさせていただきました」
吉村さんは、防災力の強化による安心安全に暮らせる山形県を公約の柱に掲げています。
きのうは去年7月の大雨で甚大な被害を受けた地域の一つ、酒田市の平田地区で演説を行い、大雨災害からの迅速な復旧・復興の推進などを訴えました。
現職 吉村美栄子 候補「防災士の資格を持っている人を増やしたい、女性も防災に参画してもらいたい、そして治水対策、地域防災力の向上、そういったソフト・ハードの両面からしっかりと県土強靭化を進めていきたいと思っているところです」
一方、福島県在住の金山さんは、自宅のある白河市から新幹線で県内入りし、山形駅前で、知事選出馬に至った思いを訴えました。
新人 金山屯 候補「知事になりたくて手を挙げたんじゃないんだよ。この国がおかしくなるから、子どもたちに、君たちの投票で日本が変わるんじゃないの、世界が変わるんじゃないの」
金山さんが立候補を決意した最大の理由は、吉村さんの無投票当選の阻止。
吉村さんと対立姿勢を示してきた自民党県連は、今回候補を擁立できませんでした。
そして大雨災害の復興などを理由に、今回初めて現職の吉村さんを支援する方針を決定。
また、県内の全市町村長も吉村さんの指示を表明するなど新たな候補者擁立の動きがなく、無投票当選となる公算が大きくなっていました。
金山さんは無投票阻止のほか、県内の高速道路にあるトンネル内の最高速度を制限することを公約にあげていて、きのうは、有権者に対し、トンネル内での事故の危険性を訴えました。
新人 金山屯 候補「単なるけがでは済まない、何人もの死者が出たりしたら、この責任は誰が取るの?運転手?俺はそうじゃないと思う。こんなトンネルはやはり50キロくらいに落として入って下さい、そういう標識があって当然じゃないの」
今月8日時点の県内の有権者数は87万1787人。
一部の地域を除いて今月26日に投票が行われ、即日開票されます。