山形県内の沿岸部から武装工作員が侵入したことを想定し、陸上自衛隊と警察が 連携して対応にあたる合同訓練が行われました。

この訓練は、武装勢力などが県内で活動し治安が脅かされる状況になった時、第一線で対応にあたる陸上自衛隊と警察との連携を深め、県民の安全を守ることを目的に毎年開かれています。

きょうは、東根市の陸上自衛隊神町駐屯地で自衛隊員や警察官、合わせておよそ110人が訓練に臨みました。

想定は、武装した工作員が、県内の沿岸部から侵入したというもので、出動の命令を受けた自衛隊の隊員たちが装甲車に乗り、警察車両の先導で移動する「緊急輸送」の様子が公開されました。

陸上自衛隊 第6師団 第20普通科連隊 藤原俊樹 1等陸尉「どのように情報共有して対処するかが大切だと思います。警察と自衛隊が共同で対処するという存在感を発揮することで抑止力につながると思う」

警察だけでは治安維持が難しい状況になり、自衛隊に治安出動が命じられると、自衛隊と警察が共同で治安回復に向け活動を行います。関係者は、今回のような訓練を続け万が一に備えたいとしています。