7月の記録的な大雨で甚大な被害を受けた酒田市が、復旧・復興への具体的な案を示し、今、地域住民から必要な支援について聞き取る集会が開かれています。

酒田市 矢口明子市長「豪雨災害の復旧復興に当たっては被災前の当たり前の生活を取り戻すとともに被災したインフラの早期復旧が不可欠です。また単に被災する前に、復旧することにとどまることなく市民が今後も住み続けたいと思うような街を目指して復興に取り組む必要がある」

先週の酒田市定例会見の中で酒田市の矢口明子市長は、2028年度をめどに暮らし・インフラ・産業・防災の4つの柱で復旧・復興を進める方針を示しました。

こうした動きに合わせ、酒田市内では市の職員が地域ごとに住民を集め、復旧案の説明や住民が求める支援について聞き取る集会が開かれています。

この日は八幡地域で住民との意見交換が行われました。

住民からは被害の大きさからコミュニティそのものの存続を心配する声があがりました。

被災した齋藤新一さん「現在23軒あった地域が7軒しかない。正月すぎれば2軒引っ越しする。自治会の在り方もみんなで話し合っていかなければならない」

羽根田篤さん「地域のコミュニティが残せるかの心配もあるがとりあえず見た目が
みっともなくならないようにまとめてやっちゃった(解体した)方がいいのでは」

また、住民からは農地の復旧に対する心配の声も出されました。

地域住民との意見交換は来週、西荒瀬地区で行われ、松山や平田でも開催される予定です。