◆気を付けたい食中毒 "身近な"黄色ブドウ球菌


黄色ブドウ球菌は、拡大してみると、丸い影がブドウの房のように見えることからこのような名前が付けられたという。

人の手や動物の皮膚などでも確認されるが、厄介なのが排出する毒素だ。

菌が食べ物の中で増殖するときに排出する毒素。

―エンテロトキシンー

これはガスコンロで火にかけて加熱した程度では壊れず無毒化されないのだ。

この毒素が一定数体内に取り込まれると、潜伏時間の1時間~5時間で、吐き気や嘔吐、腹痛、下痢などの症状をもたらす。

食中毒の発生である。



食中毒には予防するための3原則というものがある。

それは・「細菌をつけない」・「細菌を増やさない」・「細菌をやっつける」というもの。

穀物加工品や弁当、菓子類など手作業が入るものは、手や指からの二次汚染が心配されため注意が必要だ。

手で握るおにぎりもその一つ。ここからは、おにぎりについて考えていきたい。