路上で女性に抱きついたなどの罪に問われている山形市の元消防士の男の裁判がきょう開かれ、検察は、盗撮目的で女性用の脱衣室に侵入し、動画を撮影した罪などで追起訴していることを明らかにしました。

起訴状などによりますと、山形市の元消防士、佐藤康一被告(32)は、去年12月、山形市の路上で当時22歳の女性に背後から抱きついた不同意わいせつ未遂の罪などに問われています。先月の初公判で、佐藤被告は起訴内容を認めています。

きょうの裁判で、検察は、佐藤被告が3年前に、山形市内にある施設の女性用脱衣室に侵入し、小型カメラで動画を撮影した罪で追起訴していたことを明らかにしました。動画は、事件の捜査中に、自宅にあったマイクロSDカードから見つかっていて、服を脱ぐ女性の姿が映っていたということです。また、検察は、佐藤被告が深夜に脱衣室に侵入し、天井に小型カメラを設置して動画を撮影したと追求しました。

佐藤被告は、この起訴内容も認めていて、弁護側は、「事実を認め、謝罪をし、更生の道へと歩めるようにしたい」などとコメントしています。

佐藤被告には他にも余罪があり、検察は29日までに追起訴する方針です。