川縁大雅記者:「液状化の被害が深刻な富山県高岡市の横田町です。現在は道路のアスフェルトが取り払われ、整備が進んでいます。ただこうした場所はこの地域一帯で見受けられ、被害の大きさを物語っています」

高岡市横田町2丁目。閑静な住宅街にも、能登半島地震の爪痕が残りました。ここでは液状化で道路にひび割れや隆起が多発。

発生から11日目となり、ガタガタになった道路は応急的な処置が施されていますが…

菅原光雄さん:「こんなひどくなかった…うわ、来とる来とる。うわーこれ危ないな。ここ来れんかもしれんな。もう居れないこの家に…」

菅原さんの自宅は築25年の木造2階建て住宅。液状化によって地盤が沈下し、傾いた状態になりました。


菅原光雄さん:「これだけかたがっていたら、もう(家に)いれない」
発生から3日間は、この家で過ごしましたが、床の傾きと、倒壊の恐れから親戚の家で寝泊りする日々が続き、1月14日から市営住宅に引っ越すことになりました。

一帯では菅原さんの住宅を含めた4棟が「応急危険度判定」で立ち入りが危ない「危険」と判定されています。

日に日に傾きが大きくなっているという自宅。地盤復旧工事には、1000万円はかかると言われていて、もうこの家に住むことができないのではないかと不安を募らせています。

菅原光雄さん:「国とか県がどれだけ見てくれるかね。ほとんど見てもらわんなんこの家もまだ10年ローンも残っているし、とてもじゃない…」