国鉄時代に富山と大阪を結んでいた「急行立山号」が、14日、県内を走りました。懐かしの急行の復活に全国の鉄道ファンたちが大盛り上がりです。

富山市の田んぼの真ん中に人だかり。

鉄道ファンなど大勢の人に歓迎されて県内を走り抜けたのは、観光急行「急行立山号」です。

待ち受ける富山駅でもー。

浜松から来た少年:「浜松から来たよ」


記者:「どういうところ見たくて来たの?」
少年:「ヘッドマークとか色とか」

入善から来た人:「今回まさかの富山まで乗り入れるってことなんで、もう感無量としか言いようがありません。エモすぎます」

「急行立山号」は新潟県のえちごトキめき鉄道の観光急行で、14日1往復限定で直江津駅ー富山駅間を運行。富山駅への乗り入れは初めてです。

特に、1両目の「クハ455―701」は、現役で運行する最後の国鉄急行形車両で、北海道から九州まで全国から集まったのべ190人が貴重な列車の旅を楽しみました。

乗客:「これが現役最後の一両なので、めちゃくちゃ貴重」


乗客:「国鉄形って言っても日本全国でも乗ることができる車両って本当に限られている。国鉄形独特の音がこれじゃないと楽しめない。そういう点では大変貴重な機会でしたね」

この車両は、国鉄時代の昭和40年から50年代に「急行立山号」として富山と大阪を走り、その後は北陸本線や富山港線も走った富山にゆかりの深い車両です。

こんな貴重な品を手に入れた乗客も。

乗客:「じゃんけん大会があって、そこで勝ってかつ1万円払って買ったんです。これ一生の宝物ですよ。昔の北陸本線を古い電車でここまで来られるっていうのがよかったですね」

チューリップテレビにも鉄道ファンから、急行立山号の映像が送られてきました。

富山市の田んぼで待ち構えていた男性は。

埼玉からの男性:「ちょっと山は出てなかったんで、下の稲を入れて富山っぽい絵が出せたかなって」

「急行立山号」の富山への乗り入れを企画したえちごトキめき鉄道は。

えちごトキめき鉄道 鳥塚亮社長:「沿線のすごくカーブのところとか鉄橋のところとかみんな待ってていただいたりしてね、急行立山っていうと富山だなっていう感じはね新潟の人間としては思いました」

「新幹線とかはここに来るための移動手段、だけど我々はそれを受けてあそこに行ってみたいなと思っていただける電車を走らせると。そういうことを各社連携してやっていく価値は今後大きくなっていくと思います」