ずっと時間は止まったまま…

中村さんの妻:「普通に暮らしていたのに。突然こんなね。本当にどん底に突き落とされてね。本当に毎日毎日がどうやったら元の自分に戻れるかね。もうむちゃくちゃですよね。はっきり言って。孫なんかは無理に明るくしようとしているのがすごく分かる。かけがえのない存在だったんですよ」
中村さんの長女:「やっぱり父がもういないんで。だんだんだんだん本当なんだなと思って。8か月経ちましたけど、ずっと時間は止まったままで」
中村さんは3人の孫の成長を一番の楽しみにしていました。孫たちは中村さんを、信ちゃんと呼んでいたそうです。

2番目の孫娘がおじいちゃんに宛てた手紙です。
中村さんの孫娘:「信ちゃんの姿がどこにもなく姿が見られない」「声が聞けないまま一日が終わっていきます」「とてもさみしい」


中村さん長女:「これ信ちゃんのお葬式の時に作っていただいたやつで。娘が欲しいって。その時から一緒に寝たりして安心するんでしょうね、多分」

記者:「信一さんのパジャマもあるんですか?」
「はい。今ここにかかっているんですけど。これも欲しいって言って。たまに匂いがするんだとか言って。精神安定剤みたいなものなんだろうなと思って」

孫たちは、現実を受け入れられず、学校に行けない日々が続いたといいます。