富山県など北陸地方で黄砂が観測されました。黄砂はあす13日にかけて北陸地方の広い範囲に広がる見込みです。

日本気象協会によりますと、視界が10キロ未満となるところがあり、屋外では黄砂が付着するなどの影響があるということです。

立山連峰が美しく見える呉羽山展望台。
しかし、きょうはかすんでよく見えません。
その理由は…。

小西アナウンサー:「黄砂の影響か、車のボンネットやガラスも白く汚れています。汚れているのが確認できます」

車のガラスに指の跡が…黄砂でしょうか。汚れているのがわかります。

富山地方気象台によりますと、午後3時ごろ、目視で黄砂を観測。去年3月5日以来の観測だということです。

また日本気象協会は午後4時現在、富山など北陸地方で黄砂を観測していると発表しました。

「視程」つまり、水平方向で見通しの効く距離は富山で11キロ、新潟ケ8キロ、金沢で7キロ、福井で8キロとしています。

富山気象台:「目視で15時に確認しております。午後になって雨が終わってきたのですが、黄砂によって見通しが良くない状態でして、黄砂を確認いたしました。今後はあしたにかけてまだ県内黄砂、黄砂によって見通しが悪くなる予想をしております。昨年は3月5日に観測しておりましてそれ以来になるといえます」

11日の中国の様子を見ると、黄砂で北京市内はかすんでしまい先が見えないほどでした。黄砂は中国大陸で舞いあがった細かい砂やちりが偏西風によって日本列島に運ばれてくる現象。

午後3時半ごろ、富山市の環水公園では…。

小西アナウンサー:「いつもと比べて人が少ないように感じられます」

黄砂が飛来するとの予想があったためか公園にいる人は少なめです。

公園にいた人たちは:
「鼻がむずむずしています」
「暑くなったのでマスク外していたが付けようと思います」
「あまり感じないですね」

黄砂はあすにかけて北陸地方の広い範囲に広がる見込みで、見通しが効く距離が10キロ未満となるところがあり、5キロ未満となった場合は交通への障害が発生するおそれがあるので注意が必要です。

富山気象台:「午後になって雨が終わってきまして、上がったのですが黄砂によって見通しが良くない状態でして。15時できょうは黄砂が出ているということで、黄砂を確認いたしました。今後はあしたにかけてまだ県内黄砂、黄砂によって見通しが悪くなる予想をしております。屋外は黄砂が付着する洗濯物、車は付着する影響でますし、交通機関、飛行機が中心かなと思いますが交通障害が発生する恐れがありますので、その辺注意していただきたい」

あす洗濯は部屋干しの方がよさそうです。健康への影響にも注意が必要です。黄砂が体内に入ると「目のかゆみ」「鼻水」などの症状が出る場合があり、花粉症の人は症状が悪化するおそれがあります。黄砂の中には金属が含まれているため、金属アレルギーの人も症状が出るおそれがあります。マスク着用や手洗いなどで対策してください。