7年前から行方がわからない女性も

行方がわからないままの人については、県警がホームページで写真を公開し、情報提供を呼びかけています。

その中に、7年前から行方がわからない女性がいました。寺本淑枝(てらもと・よしえ)さん、当時72歳です。自宅を訪ねました。

記者:
「寺本淑枝さんという方を探していまして」

7年前行方不明になった寺本淑枝さんの夫:
「うちの家内や…」

寺本淑枝さんの夫が取材に応じました。

7年前行方不明になった寺本淑枝さんの夫:
「これだけ、7年経ってもこれらしい話は全然ないからね」

2016年5月6日、夫が見たのを最後に、妻の淑枝さんは、突然、自宅から“消えた”といいます。

記者:
「2016年5月6日午後9時ごろから7日の午前中までの間にいなくなった…当時、どうやって気がついたんですか?」

7年前行方不明になった寺本淑枝さんの夫:
「テーブルの上に自分の保険証から、銀行通帳から、財布から並べてあったんです」

異変は1年前、妻は医師から“不安障害”と診断されていました。

7年前行方不明になった寺本淑枝さんの夫:「明るい人だったよ。人がここを通ると挨拶するぐらいでね。結構愛想のいい人柄やったからね」

夫が後悔するあの日の後悔

普段は明るい妻だったといいます。行方不明になる直前、1つの後悔があると夫は話します。

7年前行方不明になった寺本淑枝さんの夫:
「いなくなる3日前ぐらいにね。夜暴れたことがある。それで医者連れて言ったら、寺本さんじゃあ入院させるかっていったけどね。医者の言うこと聞いておけばよかった。あれが失敗した」

「どうして医者の言うこと聞かんかったんやろう。あの時、医者の言うこと聞いてれば…」

警察からも有力な手がかりがえられないまま、まもなく7年が経とうとしています。

長い歳月が夫に重くのしかかります。

7年前行方不明になった寺本淑枝さんの夫:「やっぱり見つかれば、そんなうれしいことはない。もう子どもどもみんな諦めてしまっているわね。私は諦めてない」

諦めてない…夫はその言葉を何度も繰り返しました。

富山県警は長期間、行方不明になっている人についてホームページで公開しています。何か情報があれば、県警0764-41-2211まで。