食材の値上げに関する現場の声です。富山のB級グルメ、ブラックラーメンの老舗は、各材料の卸業者から伝えられる「値上げ宣告」におびえているといいます。取材しました。
富山のご当地ラーメン「富山ブラック」。真っ黒で強烈なしょう油ベースのスープが病みつきになる逸品です。
しかし「安価でおいしい」とされるB級グルメも、いまは、一杯900円。
大喜大島店 荒川竜也店主:「麺、チャーシュー、メンマ、ネギ、全て値上がりしています」
大喜大島店の富山ブラックは2019年10月の増税を機に段階的に値上げし、750円から850円に…。
そして去年7月小麦の価格高騰という致命的な打撃を受け850円から900円に上げました。
この3年間で3回値上げしたことになります。
大喜大島店 荒川竜也店主:「自家製麺でやっているので。この袋で25キロあるんですけど1日1袋以上は使っていますので。値上げに関しては、小麦から始まって取引業者各社からこれ上がりますっていう通知は結構来ているので」
今はまだ値上げにより利益を確保できているといいますがそれぞれの材料が次々に高くなり、利益が削れられるのも時間の問題…。
なかでもメンマ。大喜の富山ブラックはスープだけでなくメンマに濃い味付けをしていてこのこだわりゆえに、いまピンチを迎えています。
大喜大島店 荒川竜也店主:「年明けに(値が)上がりますよと通知が来て。一応置ける分だけ可能な限り大量にとって。そろそろ次の発注しないといけないかなという状況。これから上がった値段で注文していって、どれくらい膨れるのかな」
次々と宣告される小麦やメンマといった材料の値上がり。老舗ラーメン店の悩みは尽きませんがなんとしてでも伝統の塩辛さを守り抜きたいと話します。
記者:味薄くできないんですか?
大喜大島店 荒川竜也店主:「長く愛されているお店なので。そこを変えてしまうとお客さんが離れてしまう。この味が好きといってくれる方が大勢いますので。味は変えない」










