来館者数の減少で今月26日に閉館する北陸電力の「ワンダー・ラボ」。全国の実験名人たちが最後の最後まで子どもたちに科学の楽しさを伝え続けています。

北陸電力エネルギー科学館「ワンダー・ラボ」。

実験教室:「まず、空気が入ってないほう、こんな感じ」「空気が入ってると」

実験教室は1996年のオープンから続く人気イベントで12日行われたのは「大気と雲の実験」。

大阪で理科を教えている十河信二さんらが講師を務めて、人工的に作り出した「ダイヤモンドダスト」を観察しました。

大阪で理科を教えている 十河信二さん:「衝撃与えると、ちょっと白いのがキラキラ光りながら落ちていくんですけど」

子どもたちも冷却された缶を使い、不思議な自然現象を再現。

子ども:「あった、少し見えた」

子ども:「揺れながら落ちていった」

「感謝DAYs(でいず)」と銘打ち、12日まで4週にわたって開かれた実験教室は閉館を惜しむ全国30人の「実験名人」たちが駆けつけました。

立山町立雄山中学校 川村信嘉教諭:「ここは“聖地”でしたね。いろんな実験とかを考えられて、ここでやって見ようと。子どもたちが集まってくれて今みたいにワイワイやってくれるとやりがいにもなるし、それがなくなるのはとってもさびしい」

「ワンダー・ラボ」では全国の「実験名人」とラボのスタッフが、年300回ペースで実験教室を開き、子どもたちに科学の面白さを伝えてきました。石を削って勾玉(まがたま)を作る教室に参加した子どもたちは。

子ども:「石、今おうちでも実験しててやってみたいなと思って(記者:理科好きなんだ?)うん」

子ども:「まあお守りとしましょう。なくなるからこそ、もういっぱい来て最後は楽しい思い出を作って終わりにしたい」

「ワンダー・ラボ」では2月25日26日、最後の科学実験ショーが行われ、26年の歴史に幕を下ろします。