真冬の民宿でのカレーの集団食中毒。原因となった菌は100度に沸騰させても死滅しません。対策を取材しました。

記者:
「食中毒になったことを受けて宿は現在営業停止になっています」
富山・射水市の民宿でカレーを食べた宿泊客12人を襲った食中毒。原因となった「ウエルシュ菌」は、様々な特徴を持っているのです。

富山県衛生研究所・大石和徳所長(細菌による食中毒を研究):
「熱を加えても死なない菌なんですね。熱すればいいんだと。そこが盲点かもしれない。火を通せば大丈夫だというところがこの菌には通用しないところがある」

ウエルシュ菌は100度に熱しても死滅しない性質があり、カレーなど、加熱した料理で食中毒が起きるといいます。
大石所長:
「人の体の中とか環境にもいる菌で料理の中に入ってしまう。少量だったら全然問題ないわけです。室温においていると10度以上になって菌が増えやすい状況になります。そのあとに熱を加えたとしても毒素が増えているので食中毒が起きてしまう」
調理の後、室温に2時間以上放置されると増殖しやすくなるといいます。どのようにすれば食中毒を防げるのでしょうか。

大石所長:
「すぐ食べる、そして冷やして菌が増えるのを防ぐということですね。家庭でもカレーとか煮物を作ったらできるだけ早く食べると。保存したいと思うのであれば、冷蔵、あるいは冷凍保存にして短期間の保存にして菌が増えるのを防ぐということがポイントでしょうね」







