方向感覚が良い人と悪い人の “視点の違い”

では、方向音痴の人にはどんな特徴があるのか。
「方向音痴」を心理学の「空間認知」という視点から研究している、静岡大学の村越真名誉教授に聞きました。

静岡大学 村越真名誉教授
「方向音痴というのは、音痴という言葉が使われているので、感覚の問題と捉えられがちですけれど、空間に関する記憶が十分でなかったり、ゆがんでいたり、抜けている、そういうことから発生すると考えられています」

方向感覚が良い人と悪い人では、「見ているもの」が違うといいます。

方向感覚が良い人は、「鉄道」や「山」「高い建物」など、遠くにある動かない大きなものを目印にします。

対して、方向音痴の人は、「走っている車」や「植木」「人」など、目立たないものや動くものに注目してしまう傾向があるそうです。

気になる「遺伝」についてはー。

静岡大学 村越真名誉教授
「空間の記憶が方向感覚の源です。これが遺伝するという証拠は少なくとも研究上は出ていません。遺伝の側面も、基礎的な部分ではあると思いますけれども、やはり生まれてから空間に対する学習の仕方という部分が大きいと考えられます」