大手が断った本がベストセラー 映画誕生のきっかけにも

映画「おくりびと」誕生のきっかけとなった「納棺夫日記」。

桂書房は大手出版社が断った「納棺夫日記」を最初に世に出し、地方出版としては異例の5万部を売り上げました。

桂書房 勝山敏一さん
「死んでいく人はどんな人も美しいって言われたんね。本当にあの言葉は。あそこを読むとやっぱり涙が出ますよね、今でも」

文学青年だった勝山さんは公務員を経て、33歳で富山市の出版社に就職。

すぐに取締役編集長に抜擢されました。

桂書房 勝山敏一さん
「僕がうかつだったんだけど、ポンポンポンポンはんこ押してた。連帯保証人になって4か月後に倒産しちゃったの。不渡り手形が出たの」

多額の借金を抱えながら書店の外商をしていましたが、1983年、39歳で立ち上げたのが桂書房です。

桂書房 勝山敏一さん
「どうせ本を売るんなら、自分で作った本を売ればいいんじゃないかと。どうしても出版社をやりたいというんじゃない、非常に斜めの方から出版社を始めたスタイルなので」

桂書房が初めて出版した本「越中中世史の研究」。

それまで書かれていなかった越中の室町・戦国時代の歴史書で、価格は1冊7000円でした。

桂書房 勝山敏一さん
「1000円とか500円とかいう本はたくさん売らないといけないから宣伝しないとそんなたくさん売れないから。高い本なら手に持って、歩き回って売っても、毎日日銭ができるという感じですから」