日本人の精神文化を支えてきた「抹茶」が、世界中で愛されるスーパーフードとなっています。沸き立つ世界的な『抹茶ブーム』。しかし、その裏側で、県内の専門店はかつてない板挟みの状況に直面しています。

古くから日本で愛されてきた緑が美しく、香り高い抹茶。

富山県射水市のお茶専門店、藤岡園。この店でも、かつてない抹茶の高値に困惑をしています。

藤岡園 藤岡誠一郎専務
「(去年の)2倍ですね。簡単に言いますと、いままで1500円くらいで買えていたものが2500円とか3000円くらいになっているようなイメージ」

この店では、去年11月ごろから仕入れ先の在庫不足で抹茶の発注ができなくなり、取引先を変えるなどしましたが、仕入れ値は以前の2倍近くに。

現在は、1人あたり2つまでの購入制限をかけて販売しています。

常連客
「15杯」
店員
「お茶会なんですか?」
常連客
「そうそう。いつ入ってくるの、初釜の時期にね」

この店では、抹茶を使ったスイーツを販売していますが、今はまだ、価格を変えずに販売を続けています。

藤岡さん
「抹茶に関しては、日常から遠退くんじゃないかなというところの寂しさというか不安感はあります」

価格高騰の要因とされているのは、海外への輸出量の増加。

農林水産省によりますと、去年の抹茶を含む緑茶の輸出量は、日本食ブームの影響や健康志向の高まりにより、6年前と比べて2倍となっています。

さらに、緑茶も高騰しています。

藤岡誠一郎専務
「抹茶がすごく売れるということもありまして、今まで緑茶を作られていた農家さんが今度その畑で抹茶を作ろうと、そうなりますと、今まで緑茶を作っていたものが無くなりますので、今度は緑茶のほうも値上げの影響というのが多少でてきております」

緑茶の中でも、特に高騰しているのが、秋から初冬にかけて収穫される「秋冬番茶」。

その生産地で有名な鹿児島県では、取引価格がおととしは417円でしたが、去年は約6倍の2431円に上がっています。

お茶の値上がりに常連客は。

常連客
「ちょっと困ります。リーズナブルになってほしいですけど、みんな高くなっていますから、致し方ないのかなって」

お茶の価格高騰に専門店は。

藤岡誠一郎専務
「実際値上がりしてしまうことはこのご時世、うちの業界に限らずとは思うんですけど、これに関してはしょうがないことでもあるかなと思っております。お茶の魅力、どうして茶葉で飲んだ方が良いのかとか、どうやったら美味しく飲めるのか、もっともっと広げていく必要はあるのかなと思います」