世界でも”トップクラス”に痩せている日本人女性

富山大学に通う中島菜緒さんと上田乃々佳さん。

SNSで目にするインフルエンサーが美しさの基準になり、ダイエットに取り組んでました。

富山大学 上田乃々佳さん
「こうやって頑張ればいいんだとか、これが世間的にいい体形なんだなみたいなのは周りも自分もSNSとかで認識することが多い。SNSのインフルエンサーが頑張っている様子を見ると私もやんなきゃって。美の当たり前の基準がすごい上がってるなというふうに感じますし」

また、中島さんも、「そのままの自分」でいることに、難しさを感じています。

富山大学 中島菜緒さん
「なんかちょっと生きづらさっていうか、なんか素でいたいけど、綺麗だねとか言われるのは、細さだったりとかっていうのには、ありのままじゃダメなのかなって思うときはあります」

実は、「日本の痩せすぎ女性」の割合は、世界でもトップクラスです。

体重と身長から算出される肥満度の指標BMI。

厚生労働省の調査では、BMIが18.5未満の「痩せ」と判定される人の割合は、男性が4.4%、女性は12%。特に20〜30代の女性では、実に5人に1人が痩せすぎの状態だとされています。

また、先進27カ国で比較しても、日本の痩せすぎ女性の割合は9.3%で1位です。

こうした状況を受けて、日本肥満学会はことし4月、「女性の低体重・低栄養症候群」を新たな疾患として位置づけ、強い警鐘を鳴らしています

日本肥満学会の会見
「肥満というものは健康障害のリスクですが、低体重もやはり健康障害のリスク」