園児を虐待した疑いで保育士2人が書類送検された富山市の本郷町保育園で、去年4月からの1年半で保育士に関する苦情が複数件、園に寄せられていたことがわかりました。

富山市によりますと、去年4月からことし9月末までに本郷町保育園に寄せられた苦情は5件で、うち、子どもと接する際に髪をしばっていないなどの身だしなみに関するものが4件、子どもを見ていないなど不適切な保育に関するものが1件でした。

また、
▼保育士の有給休暇の取得が法定日数を下回っている
▼衛生管理の責任者を配置していない
の2つの法令違反が確認されていて、富山市は11月、園に行政指導しています。


富山市と富山県は13日、園に対し保育の実態を把握するため認定こども園法に基づく特別監査を行っていて、今後、書類送検された2人の保育士への聞き取り調査を検討しているということです。

富山市と富山県は調査結果を踏まえ処分を検討することにしていて、処分は重いものから順に「認定取り消し」や「事業停止命令」などがあります。