ノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんが、大学生らに特別授業を行いました。

田中耕一さん「医療の分野を、農業、生産に活かすというのを『これは医療にしか使えないんだ』というふうな固まった思考では、こういったことはできなかったわけです」

5日、富山大学の学生らに特別授業を行ったのは、富山市出身で、2002年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんです。

田中さんは、7年前から富山大学と県立大学の特任教授として、毎年、両校で講義を行っています。

この日は、専門である「質量分析」をテーマに教鞭をとり、その基礎を知ることでさまざまな科学技術分野への理解や応用につながることを紹介しました。

田中耕一さん「医学という枠を外して、もっとできることはあるんじゃないかなということを、特に若い、頭の柔らかい人たちに、1つのチャンス、考えるきっかけになってくれればいいなと」