富山市の70代女性が、SNSを通じて知り合った人物から投資を持ちかけられ、200万円をだまし取られていたことが30日までにわかりました。

富山西警察署によりますと、今年8月17日、70代女性のLINEに実業家を名乗る人物からメッセージが届き「無料で指導する投資の学習グループがある」と誘われました。

70代女性がグループへの参加を希望すると、アシスタントを名乗るアカウントを紹介され、そのアカウントからLINEの「投資の学習グループ」へ招待されました。

グループ内では「大石」と名乗る人物がメンバーに投資の優良株を教えており、「大石のおかげで100万円投資して30万円ほどの利益が出ている」という書き込みもありました。

投資に興味を持った70代女性は参加の意向を伝えたところ、「SBIカスタマーサービス」というアカウントを紹介されました。

このアカウントから指定された口座に現金を振り込むよう指示され、70代女性は9月3日と4日の2回にわたり、金融機関の窓口から合計200万円を振り込んだということです。

その後、70代女性は購入したとされる株を売却して現金を引き出そうとしましたが、できませんでした。家族に相談したところ詐欺だと指摘され、被害に気づいたということです。

警察は「著名人による無料の投資セミナー」「必ずもうかる」「あなただけに教える」などの文言や、SNSを通じて親密に連絡を取り合っていたとしても、一度も会ったことのない人から投資を勧められた場合は注意するよう呼びかけています。