「地元を盛り上げたい」という思いから、富山県砺波市のウイスキー蒸留所と洋菓子店がタッグを組み、新たなスイーツが誕生しました。

砺波市のウイスキー蒸留施設「三郎丸蒸留所」で5日、新たにお披露目されたのは、ウイスキーや酒かすを使ったスイーツです。

パティスリーヴェール 藤井雄大さん
「地域とも世界とも気持ちのつながる商品になったらなと思います」

手がけたのは、同じく砺波市のパティシエ、藤井雄大さん。
藤井さんが営む「パティスリーヴェール」は去年9月にオープン。繊細で見た目も美しいスイーツが話題を呼び連日、行列ができる人気店です。


知人の紹介で知り合ったという2人。「地元を盛り上げたい」という同じ思いから意気投合し、今回、お酒とスイーツでタッグを組むことになりました。

4か月間、試行錯誤を繰り返して完成したのは、三郎丸蒸留所のスモーキーウイスキーを使ったカヌレ。プレーン、チョコ、梅の3種類です。

加賀谷悠羽記者
「ウイスキーの香りがふわっと鼻に抜けます。甘さが落ち着いていて、上品な味に感じられますね。ウイスキーの風味とカヌレの甘さが調和しています」

カヌレはラム酒をベースにしたものが定番ですが、ウイスキーで仕立てることで、より、深みのある味わいを楽しむことができます。
こちらは、フランスの伝統菓子・ティグレ。日本酒造りで廃棄されがちな酒かすを混ぜ合わせました。

若鶴酒造 稲垣貴彦社長
「お酒ですと飲めない方もいらっしゃる中で、お酒の香りを楽しんでいただけるように、より多くの方に食べていただけるように、開発しました」
地元の福祉事業所も包装作業に関わっていて、スイーツを通じて、地域の活性化や魅力発信につなげたいとしています。

パティスリーヴェール 藤井雄大さん
「商品がおいしいのはもちろん、地域の輪だったり、食を通じていろんな人がつながれる商品になったらなと思って作っています」
若鶴酒造 稲垣貴彦社長
「富山を持って帰って感じることが、今回のお菓子を通じて達成できればと思っています」

完成したスイーツは、今月13日から若鶴酒造の大正蔵ショップで販売されます。
