日本の南で発達中の熱帯低気圧が、今後台風となり、3日から5日にかけて日本列島に接近する見込みです。台風に向かって暖かく湿った空気が流れ込む影響で、西日本から東日本の太平洋側を中心に大雨や強風、高波のおそれがあります。さらに、日本海から北日本にのびる前線の活動も活発化するため、全国的に大気の状態が非常に不安定となり、広範囲での厳重な警戒が必要です。

台風になって本州南岸を東に進む見込み…

日本の南を北上している熱帯低気圧は、3日中に台風へ発達する見通しです。その後、沖縄の東海上を北上し、4日夜には九州付近へ進み、5日にかけて本州の南岸を東進すると予想されています。この台風の進路にあたる地域やその周辺では、大気の状態が極めて不安定となるでしょう。

台風に向かって流れ込む暖かく湿った空気の影響で、特に西日本から東日本の太平洋側では、雷を伴った1時間に50ミリ以上の「非常に激しい雨」が降る恐れがあります。期間中の総雨量が多くなる可能性もあり、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。また、沿岸部を中心に風も強まり、海上ではうねりを伴った高波にも注意が必要です。落雷や竜巻などの激しい突風が発生する可能性もあるため、屋外での活動は十分に注意してください。

熱帯低気圧の進路予想 3日午前9時現在 

【連続画像】3日(水)雨と風のシミュレーション