富山県富山市の中学校で3年生の女子生徒が自殺したことを受け、富山市教育委員会は24日、臨時の校園長会を開き、生徒指導の徹底などを呼びかけました。
富山市教育委員会 宮口克志 教育長:
「お亡くなりになられた生徒のご冥福を心よりお祈りするとともに、大切なお子様を亡くされた保護者ならびにご遺族の皆様に哀悼の意を表します」
臨時の校園長会には、富山市内の小学校と中学校、幼稚園から校長と園長ら94人が出席し、冒頭、宮口克志教育長が訓示しました。
富山市教育委員会 宮口克志 教育長:
「子どもたちが誰かに助けを求めたいと思った時のために、私たち大人は相談しやすい体制づくりに努めるとともに、学校や教員が確実に子どもたちとつながっている状態であることが必須であります。先生方には引き続き児童、生徒の言動に気を配り、ささいな変化にも対応できるようお願いします」
11月19日、富山市立北部中学校の3年生の女子生徒が、自宅でぐったりしている状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認されました。
この生徒と保護者は、いじめについてこれまでに複数回学校に相談していましたが、学校側は「いじめではなく、人間関係のトラブルだ」として対応していました。
富山市教育委員会は各学校に対し、命の大切さについて、繰り返し指導することや悩みを把握すること、日ごろから信頼関係を築くことなどを呼びかけ、今後は第三者委員会による調査が必要かどうかを検討する臨時の委員会を開くとしています。
宮口克志教育長:
「いじめだとか、いじめじゃないとかいうことを結論ありきでいくのではなくて、しっかりと事実を確認するというそういった広い意味での委員会ということも思ってます」「調査ということになりましたら徹底して洗い出すというか調べた上で、必要な対応を行っていくことになると思います」