本当に直撃を受けなかったのが不思議…

七虹さんが通う高校で25日から始まったのは、富山大空襲の体験を美術部員が聞き取り、絵画として残す新たな試み。題して「私たちが描く富山大空襲」です。

空襲を体験した佐藤進さんの孫 西田七虹さん
「今回のイベントは広島の基町高校という美術のコースがあるんですけど、そこで行われている原爆の絵を体験者から聞き取って絵にする企画から案を出しました」

広島市の基町高校では、被爆体験者の証言をもとに当時の光景を絵にして後世に残す活動に2007年から取り組んでいて現在、有志生徒による200点以上の作品が完成しています。

25日は西田さんの母、亜希代さんが基町高校の活動を紹介した後、10歳で富山大空襲を体験した祖父の進さんが戦時中の食糧難や暮らしぶり、焼夷弾が降り注ぐ中で自宅近くの田んぼに避難した当時の状況などを語りました。

10歳で富山大空襲を体験 佐藤進さん
「(田んぼで)布団をかぶってうずくまってました。そうしたらまわりに焼夷弾がばらばらと落ちてきたんです。本当に直撃を受けなかったのが不思議なくらいです」