部員の子どもたちへ、語り手のバトンつなぐ
中学3年生 寺崎葉奈さん
セリフ「『父の安否をたずねると、その方は無言のままでした。父は1階でうつぶせになって亡くなっていました』」

今回の朗読劇のテーマは「戦争とふるさと富山~平和への誓い」。富山大空襲のほか、特攻隊や兵士として戦争を経験した富山の人々の話が盛り込まれています。

母 寺崎宏美さん
「『自分のひざ枕で息を引き取った隊員の姿が今も脳裏をよぎるというシマダさんは、満州のことを1日も忘れたことはない』」
中学3年生 寺崎葉奈さん(14)
「毎年ひととおり台本に目を通すけれど、読んで慣れなきゃ本当に泣く」
1991年に富山高校演劇部の活動として始まった朗読劇。母・宏美さんもおよそ30年前、現役の部員として参加していました。
現在は卒業生らでつくる「とやま朗読劇の会」が主体となり開催していて、自身の子どもたちへ語り手のバトンがつながれているのです。

「とやま朗読劇の会」代表の浅田陽子さんは次のように語ります。
とやま朗読劇の会 浅田陽子代表
「初めは戦争の悲惨さみたいなところばかり注目をしてたけれど、朗読を通して私たち自身も勉強しているし、聞いてくれた人の心が動いたり、想像力が働くようなきっかけになったらいいなと」
