富山県で30年以上続く、戦争の悲惨さを伝える朗読劇。戦争を体験した世代が減る中、そのバトンは母から娘へと受け継がれています。富山大空襲などの記憶を次世代に語り継ぐため、活動に参加する中学3年生の寺崎葉奈さんと母の宏美さん。平和への願いを込めて練習に励む親子の姿を追いました。
中学3年生 寺崎葉奈さん
セリフ「『火の勢いが強かったのでしょう。手足の先の部分が白骨になっていました』」

母 寺崎宏美さん
「ここもうちょっと、最後の一文、間とかかな」

立山町に住む中学3年生の寺崎葉奈さんと母の宏美さん。親子は、戦争の悲劇を伝えるため毎年終戦の日の近くに開かれる朗読劇に参加します。

1945年8月2日未明の「富山大空襲」。富山の街は、B-29が投下したおよそ52万発の焼夷弾によって、火の海と化し推定3千人が犠牲となりました。
