旧統一教会と選挙応援…。2年前の知事選で勝利した富山県の新田知事は、旧統一教会の選挙応援を受けていました。対立候補だった前の知事、石井隆一さんは、当時どのように見ていたのか。今回、カメラの前で初めて語りました。
石井隆一氏。2004年から4期16年にわたって富山県知事を務めました。2年前の知事選をめぐる旧統一教会の選挙応援について、このほど初めてインタビューに応じました。
前富山県知事 石井隆一氏:
「夜ね。選挙事務所に戻って、みなさんに応援していただいたお礼を言ったりする時に、どうも先方には旧統一教会さんですか、熱心に応援されているらしいと話題になっていました」

おととし10月、選挙活動を終えて事務所に戻った時、新田氏のために旧統一教会側が選挙応援をしていると聞いたといいます。

毛田千代丸キャスター:
「それは時期的にはいつごろですか」
前富山県知事 石井隆一氏:
「私がそういうことを耳にしたのは選挙の告示期間に入ってから。それも半ばくらいだったかな。あまり細かなところまで覚えていませんが。耳に入れた民間の方とか、あるいは自民党の県議会議員さんとか何人か、県連は私を推薦していましたから、そういった方々はもうちょっと前からご存知だったのかもしれませんが」
旧統一教会の関係者が親子で、戸別訪問をしていたという話を何度も聞いたといいます。
前富山県知事 石井隆一氏:
「よく耳にしたのは親子連れでね。子ども連れのお母さんみたいな方が夜、戸別訪問なさって、一生懸命先方の候補の方よろしくとおっしゃって回られたというふうな話は耳にしました」
おととしの富山県知事選。5選を目指す現職の石井知事に対し、新田氏が出馬の意向を表明しました。
新田八朗氏(出馬表明の会見):
「私は富山県をもっともっと良い県にできると考えています」

自民党富山県連は石井知事の推薦を決定。保守分裂の選挙となりました。
新田氏が不利といわれる中、近づいたのが旧統一教会でした。
告示の2か月前、新田氏は旧統一教会の徳野英治会長、さらに関連団体の名古屋支部長と相次いで面談。旧統一教会側の選挙応援が始まりました。