富山県内3人目の人間国宝が誕生します。国の文化審議会は18日、高岡市の漆工芸家の林曉さんを国の重要無形文化財の保持者として認定するよう文部科学大臣に答申しました。

漆工芸家 林曉さん
「うれしいというよりは引き締まるというか、そういうような気持ち」
国の重要無形文化財「髹漆」の保持者として認定されるのは高岡市の漆工芸家、林曉さん(71)です。
「髹漆」とは素地の造形から上塗り、仕上げに至るまでの最も古い漆塗りの技法です。
林さんの作品の特長は細部まで研ぎ澄まされた器の佇まいで、作品の構想や工程に3Dプリンターを活用するなどし、独自の作風を確立してきました。
漆工芸家 林曉さん
「漆というと塗るという所にフォーカスされるんですけど、塗る前の仕事。形を作って完成に導いていくような仕事が好きなんですよ。立体を作る。用途のある立体ですよね。これを作るというところに一番の興味があって」