世界を目指す女子高校生ボクサー。空手で全国制覇、次はボクシングの日本代表として世界のリングにあがります。彼女の思い、強さを取材しました。



富山県の高岡第一高校3年の利根川十仁(じゅに)さん(17)。2004年、2005年生まれの選手を対象としたボクシングの世界大会ユース世界選手権の日本代表です。



ボクシング日本代表 
利根川十仁さん(高岡第一高校3年):

「初の海外の試合で、不安もありますけど、練習してきたことを出して、恐れずに勇気を出して勝ちにいきたいと思います」



ジュニア年代で富山県内からボクシング日本代表に選ばれるのは、利根川さんが初めてです。


ボクシングを始めたのは小学6年生から。きっかけは、4歳からやっていた空手で、「もっと強くなりたい」という思いからでした。



ボクシングを始めてからめきめきと力をつけ、空手の全国大会で入賞するようになり、中学3年生のときには全国優勝を果たすまでに…。

そして大きな転機は、去年の東京オリンピックでした。

利根川十仁さん:
「オリンピックで入江さんや並木さんがメダルを取って、自分より身長高い人とか大きい人に勝つのがかっこいいなと思って」

ことし1月からは空手を辞めてボクシング1本に。その後わずか2か月で挑んだ全国高校選抜・決勝。ぶれない体幹で相手の攻撃をかわし、自分の攻撃につなげる。左右のフックをうまく使い、5対0の判定勝ちで初優勝を果たしました。

軽やかなステップからまっすぐに繰り出す重たい拳。利根川さんの武器は、キレのある右ストレートです。速さ、威力ともにコーチ陣からも一目置かれています。

高岡ボクシングクラブ代表 江尻政敏さん:
「手に来る振動感っていうのは、まったく普通の男の子以上にあると思うので」

その脅威のパンチ力。私(橋本)も体感してみることに…。

橋本星奈アナウンサー:
「よろしくお願いします」
「ひいぃ、ちょっと待ってください。すごい衝撃」

思わず体が引けてしまっています。

橋本アナ:
「右手がしびれて動きません。すごい迫力、パンチ力は半端なかったです」