富山県内に金メダリストが誕生しました。といってもスポーツ競技ではありません。機械の組み立てや車体塗装など様々な業種の技能ナンバーワンを決める技能五輪です。

技能五輪 金メダリスト:
「金メダルと会場で出た瞬間は嬉しくて仲間たちと喜びを分かち合ったところですね」
金メダルを獲得したのは富山市の電気工事会社、北陸電気工事に勤める野ツ俣翔也さんです。

野ツ俣さんは11月4日から千葉県で開かれていた技能五輪全国大会に参加。この大会は技能レベル向上を目的に23歳以下の技術者およそ1000人が毎年競うものです。
野ツ俣さんは光ファイバーケーブル接続の速さや正確性を競う『情報ネットワーク施工部門』に出場。
その技を見せてもらいました。
・・・素人目に、そのすごさは分かりにくいですが、芯線の不純物を取り除き、正確に接合することで光の透過率をロスせず、伝送速度が維持できます。

これは現代の情報社会では欠かすことのできない大切な技術です。
技能五輪金メダリスト
野ツ俣翔也さん(北陸電気工事):
「自分はスピードというか、手先の速さというか、自分の武器だと思っているので」

過去2年間、大会に出場するも結果を残せなかった野ツ俣さん。年齢的にも最後の出場となった今年、プレッシャーをはねのけ、見事金メダルに輝きました。県内からは、なんと18年ぶりの快挙です。

技能五輪金メダリスト
野ツ俣翔也さん(北陸電気工事):
「いままでやってきたことが結果に結びついたことは自分の財産ですし、自分の得た知識や手先の器用さといった武器を会社のためにこれからもずっと生かしていければ」